太郎とお風呂にて
ごきげんよう。あそびっぐだ。
私は普段、職場から帰宅するのが遅い為、帰ってもみんな寝ている。その為、私は帰宅すると子供達を起こさない様に、抜き足差し足で音を立てない様にしながら移動し、ご飯、風呂を済ますのだ。
そんな毎日を送っているので、平日の夜に、子供が起きてる時間に帰宅できる日はあまりない。
しかしこの日は違った。
仕事が早く片付いた為、急いで帰る。
退社時に時計を確認すると19:14。
よし、急げば太郎のお風呂の時間に間に合う!
会社から最寄り駅まで歩いて15分くらいかかるのだが、競歩並みの歩き方で駅まで向かう。
すれ違いざまに、こちらを見てくる人がチラホラ。
さぞ気持ち悪い歩き方だったのだろう。
だがそんな事はどうでも良い。
私は早く帰りたいのだ。
見た目が気持ち悪くなるくらい急いで歩いて帰った甲斐もあり、家に着くと太郎が走ってやって来た。両手を広げ、抱っこして欲しそうにしながら。勿論すぐに抱っこしてやった。
太郎「お父さんおかえりー!なんで今日は早いんー^ - ^」
あそびっぐ「今日は仕事早く終わってん」
太郎「えーすごいやん!毎日早く帰って来たらいいのに(^o^)」
あそびっぐ「そやなぁ。お父さんもそうしたいねんけどなぁ」
時刻は20:30。もうお風呂に入れないと。
太郎はまだ4歳で、9時就寝目標なので、お風呂に入る事にした。
私の家の風呂の壁には平仮名を覚えるためのシートが貼ってある。また、その横には各都道府県の名前が平仮名で書いてある日本地図も貼ってある。
風呂に入っている間、保育園で何をしたのか、誰と遊んだのか等、他愛のない話をしていると、太郎が私に日本地図を指差しながら聞いてきた。
太郎「お父さん、ここなんて書いてあるかわかる?」
あそびっぐ「北海道やで」
太郎「知ってるんすごいやん!太郎にも聞いてみて!」
あそびっぐ「わかるんかー?じゃあここは?」
太郎「ふ、く、い」
あそびっぐ「おぉー!平仮名読めるんか?!じゃあここは?」
太郎「し、か?」
あそびっぐ「おしいおしい!点々付いてるから、これは、し、が。」
太郎「あぁ〜そやった。」
あそびっぐ「でも凄いやん!じゃあここは?」
と言って、私は埼玉県を指差した。
太郎「ち、い、た、ま?」
太郎「ちん玉みたい(°▽°)!」
あそびっぐ「おしい!これはさ、い、た、ま」
あそびっぐ「ちん玉ちゃうで(^o^)」
というやり取りをし、まだ完全ではないが少しずつ平仮名を覚えている太郎を褒めた。急にある程度文字が読める様になっており、驚いた次第である。
それにしても太郎よ、ちん玉はあかんで。
以上 あそびっぐ